怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第101話の感想とあらすじ

捕まえた吸血鬼が縄を引きちぎるシーンは良く出来ていると感じました。
廃校で待っていた女は青山冷でした。冷は雅に監視されていた人間の女性です。彼女は家族を人質に取られて嫌々、雅に協力していたのです。冷は島を出て新たな人間を勧誘する仕事をさせられていました。しかし明たちが上陸した際の混乱に乗じて逃げ出していたのです。その後まったく行方知れずになっていた彼女は師匠の娘であることが判明しました。そして何より驚いたのは篤のパートナーであったことです。篤とともに雅の体の秘密を探るうちに恋仲になっていったと考えられます。しかしそうだとすると冷は明ともラブホテルに行くような間柄でした。まったく彼女はミステリアスな女性だと思います。
明たちと再会したケンが冷に怒り出しました。もとはといえば冷が明たちをだまして島におびきよせたのです。ですからケンがキレるのは当たり前です。しかしこの吸血鬼騒動の発端は篤が雅を神社から出したことによるものです。ですから冷のほうこそ篤やよそ者に怒りをぶつけたい立場であることも確かです。
篤の死を告げられた冷は理科準備室に閉じこもってしまいました。ここには彼女が捕まえている吸血鬼が監禁されていました。ほどなく吸血鬼の顔が変化して縄を引きちぎります。数日間、人間の血を吸えなかった吸血鬼は邪鬼へ変化するのです。


彼岸島第100話の感想とあらすじ

レジスタンス組織は意外に広範囲に点在しているのではないかと思いました。
明たちは捕虜になった人間を奪還して隠れ里に戻ってきました。しかしここは吸血鬼に襲撃されて場所がバレています。敵が明たちを追撃するなら隠れ里が捜索されることは明白です。そのためさっそく次の拠点へ移動することになりました。次の場所は廃校で篤のパートナーがいるということでしたが、これは興味深いと感じました。師匠をボスとする人間たちのレジスタンスグループは山中に身を隠しています。隠れ里は女子供がいて農業などをしていると思われます。そして師匠と忍者は古寺に隠れていました。そして修行のための洞窟もありました。師匠たちは隠れ里に何かあれば急行して吸血鬼と戦うのです。師匠たちがなぜ隠れ里に常駐しないかは不明です。私が想像したのは隠れ里を戦場にしないためには他の場所で防衛ラインを引いて吸血鬼を迎え討つ必要があるのだということです。
隠れ里のまわりには古寺のような砦がいくつもあると考えられます。もし砦なら吸血鬼に居場所がバレても放棄すれば済むのです。しかし隠れ里は定住しているため今回の移動はショックだったと思われます。隠れ里が使えない場合はまわりの砦に非難して新たな里を作るしかなさそうです。
明は追ってきた吸血鬼を日本刀で次々倒していきました。今回は頭や首を切っただけで明は済ませています。ここで感じるのは雅と普通の吸血鬼との差です。雅なら頭を切ってもすぐに再生して追ってくると思われます。やはり雅と普通の吸血鬼には明確な再生能力の差がありそうです。




彼岸島第99話の感想とあらすじ

西山の存在をすっかり忘れてしまっていました。
里に帰ってきた師匠グループはある民家で西山を発見します。西山はたしか吸血熊のあたりで麻酔により寝込んでいたと思います。再開した彼らは西山が作ったトン汁を皆で飲みながら帰還できた喜びをかみしめています。忍者のひとりはよくあの谷の状況から生き延びたものだと涙まで流しました。
小屋ではちょっとしたパーティのように盛り上がっていますが明だけは違いました。明は兄を失い落ち込んでいます。彼は西山のトン汁も断り顔を真っ黒にして座り込んでしまいました。そしてケンは事情を知らない西山にわけを話すのでした。
夜になり師匠は翌朝、里を離れることを皆に告げました。これは隠れ里の存在が雅グループにバレてしまったので次の隠れ場所に移動するということです。たしかに雅は雪崩によりすぐには出てこれないと思われます。しかし彼の不死身の再生能力や手下の吸血鬼は警戒しなければならないのです。数日で雅を手下が掘り出すことも考えられます。さらに雅がいなくても幹部クラスの吸血鬼は部下に指示を出すことも出来ていました。ですからすぐにこの隠れ里に追撃の手が迫るはずです。
明はひとり小屋を抜け出して夜の林へ向かいました。そこで彼は日本刀で木を次々切り倒しました。私は明が兄を失っておかしな状態であることは否定できないと思いました。さらに明はこれを兄との最後の修行だと考えて気持ちに区切りをつけているように解釈することもできました。