怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第208話の感想とあらすじ

なぜか田中がグイグイ来ていると感じました。
ユキは明の不審な行動から決闘のことを看破しました。そして彼女は自分も決闘に連れて行って欲しいと懇願したのです。当然明としては彼女を危険にさらすことになりますので連れてはいけないのです。また、ユキが一緒だと人質に取られたりややこしいことになります。さらに雅の手紙では明ひとりで来るようにとのことでした。ですから田中を連れて行くのはおかしいのです。しかし同封の手紙を渡したのは田中です。まだ雅が田中の裏切りを知らなければ彼は吸血鬼側の人間ということになります。ですから雅の協力者の田中が天狗岩まで明を連れてきたと解釈することができます。
しぶる明に対してユキは自分を連れて行くように粘りました。そして連れて行く約束のキスをするまでその場所を動かないと明を脅しました。明としてはユキがその場から動かなくても全く問題ないのですが流れでチュッチュしてしまいました。
どうしてもユキを連れていけない明は彼女に嘘をつきます。武器などを小屋から持ってくるように彼女を説得して、そのスキに出かけるのです。ここで面白いのはユキも明のこの嘘を見破っていたことです。彼女はその嘘を指摘せず小屋に入りました。ユキは明がそれほどまでに自分を連れて行くのを危険だと嫌がったことを知ったのでした。

彼岸島第207話の感想とあらすじ

再び明は決闘に行くことになりました。
雅は今回の奇襲を予測していて、まるでタイムカプセルのように明への手紙まで同封していました。その手紙によれば青山冷の妹の紅葉を賭けて決闘するため天狗山に来いとのことです。以前、篤から明は決闘を申し込まれました。その時は篤が確保している501ワクチンを賭けた勝負でした。そのため明としてもレジスタンスとしても勝った時の報酬は大きかったように思えます。しかし今回はひとりの人間の女を賭けての勝負です。師匠の娘であることから義理はありますが、彼女を奪還しても戦力的には無意味です。今回は雅とのタイマン勝負ができるという点で利益が見込めることになります。雅としては人間側の最強の助っ人である明を単独で誘い出すことができます。
夜中に皆が寝ているスキに決闘に出かけようとした明は武器などを持ち出しました。そこで私が気づいたのは明の幼なじみ商店街チームが同部屋で寝ている点です。ケンとユキは付き合っていました。彼岸島に来てからはケンが丸くなってしまったためユキは心変わりしたようです。現在はユキは明に想いを寄せています。外に出た明にユキが声をかけました。明は篤との決闘の際にも同じように単独で抜け出そうとしました。つまり明には前科があるのです。下手な言い訳をする明の口をユキは己の唇で塞ぎます。





彼岸島第206話の感想とあらすじ

田中というキャラクターは魅力的だと思いました。
制圧した最初の村で寝ていた明のもとへ裸の忍者、田中が忍び込んできました。田中は明に秘密の話をしにきたのです。彼はレジスタンスの忍者でありながら邪鬼使いとして、この村の長をしていました。隠れ里の忍者と吸血鬼村の長を兼ねていたとは多少無理な設定です。しかし雅がレジスタンスにスパイを潜り込ませるのは有益だと考えても不思議ではないのです。ですから田中の村長としての役目は最小限の連絡係としてあとの時間は人間側で過ごさせた可能性はあります。
田中は雅を心底恐れているようです。その理由は雅からの指令書には今回の奇襲が予言されていたからです。雅は高い知能を持ち未来を正確に予測していました。そして雅は指令書の中で明に手紙を渡すように同封していました。私はこのエピソードを読んでゾッとしました。雅は未来に来る敵に対して取引を持ち掛けていたのです。冷の妹の紅葉が生きているとして雅は明に単独で会いたいとのことでした。ここまで詳細に未来を予測できているのなら今回の奇襲作戦はバレバレです。にもかかわらず雅が援軍を配置しておくなど待ち伏せ攻撃をしなかったのは不可解です。ただすでに人間側が雅の術中にハマっている可能性があります。