怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島第245話の感想とあらすじ

手が伸びるという能力はかなり強いと思いました。
明と斧神は協力してこの洞穴から脱出しようとしています。明としては満腹爺さえ倒せばゆっくりと脱出口を探すことができます。この洞穴にはいくつもの小さな穴が開いていて地上とつながっているようです。しかし爺がここにいることを考えると大きな穴はないのです。爺は物理的に洞穴の中に閉じ込められているとみるのが自然です。そして過去に雅と協力して爺を地下に閉じ込めたことから斧神が洞穴内にくわしいことは納得できます。
斧神と明チームの現時点での選択肢は3つです。まず逃げ回って脱出口から地上に出ることです。こうすれば爺は追ってこられないのです。次に爺と戦う事です。爺を倒せば後から脱出口を探して地上に戻れます。最後はあきらめて爺にパクリとされることです。
斧神は明に爺と闘おうと言いました。武器はゴミ捨て場にあるとして、明はまずそこまで移動しました。その際に爺の腹の下をくぐったり、細い穴に入ったりしましたがいずれも伸びる手が襲ってきました。この邪鬼の特殊能力は伸びる手です。せまい洞穴内で獲物を逃さないために伸びる手は有効です。さらに大型邪鬼ともなると動きが緩慢になってしまいます。そこで手を素早く伸ばして獲物を捕獲するのです。


彼岸島第244話の感想とあらすじ

師匠の勘が冴えすぎると思ってしまいました。
洞穴で熊のフンを洗い流した明は満腹爺につかまりました。そして爺の口に放り込まれそうになった刹那、斧神が岩を投げて助けたのです。明は困惑しました。敵である斧神が自分を助けたからです。師匠は手負いのため紅葉と加藤に護衛されて安全な場所まで運ばれました。この師匠はパワーアップ型の吸血鬼の再生能力を持っているので休めば戦線復帰できそうだと思われます。
斧神が明を助けた理由は遠隔地にいる師匠が鋭く言い当てています。師匠が言うには斧神は昔はレジスタンスの仲間だったようです。当時は村田という名前で篤とも良い関係を築いていました。ご存知の通り明は篤の弟です。斧神は明と刀を交えた時に何かを読み取ったはずです。明も篤と同じように友となれる素質を持っています。
斧神は人間だった時は雅を憎む男でした。ですから吸血鬼になった今でもその気持ちが残り、明と組むこともやぶさかではないのです。吸血鬼になっても雅に反抗する気持ちをキープすることは珍しいことではないと私は思います。篤は吸血鬼に感染したあとも反抗していました。しかし涼子の件があったのでしぶしぶ仕事を引き受けていました。ですから斧神もしぶしぶ村の長をやっているかもしれないのです。


彼岸島第243話の感想とあらすじ

斧神が明と組んだ意味がないような気がしました。
洞穴の血の池から上がってきた大型邪鬼の満腹爺は熊をたいらげてしまいした。続いて明を食べようとしましたが斧神が熊のフンを明に投げつけました。斧神は明にフンを体に塗って匂いを隠せと言っています。満腹爺は目が弱いらしく獲物を探すときは嗅覚を使います。ですから臭いフンを塗って人間の匂いをごまかす作戦です。
このあたりで私は明が足手まといになっていると感じました。斧神のほうが邪鬼にくわしく体も強いのです。一方明は左腕を怪我していて刀も失っています。斧神は明と組んでこの窮地を脱しようとしていましたが、これでは意味がないように思えました。もしかすると斧神は先ほどの決闘で明を認め、情のようなものがあるのではないかと想像できました。
明は斧神のことを二種類の名前で把握しています。まずは斧神という名前です。これは大きな斧を振り回すことからつけられたものと思われます。しかしこの洞穴内では斧は無くなり素手で歩くことになっています。ですから斧神という名前は初見の人には分かりにくくなっています。次に山羊男という呼び方です。これは山羊のマスクをかぶっていることからその呼び名がついたと考えられます。明はその二種類の名前を使い分けて彼を呼んでいます。一人のキャラクターに複数の呼び方があるというのは分かりにくいものです。私はどちらかに統一した方が良かったのではないかと思っています。