怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


渋谷金魚第4話のあらすじと感想

絶望的な危機を複数回乗り越える矛盾を解消していると思いました。
渋谷スクランブル交差点まで来た月夜田たちは、そこに至るまでに数名が命を落としています。ビルの中や外には金魚がおり、人を食うのです。そして救助ヘリまでが金魚によって墜落してしまいました。絶望的な状況の中で月夜田たち生き残り組は別の救助ポイントを目指して走り出しました。
ライトバンで宮下公園の救助ポイントに移動する途中で彼らは金魚の巨大フン柱に追突してしまいました。周りは金魚の大群に囲まれて絶体絶命です。しかし月夜田は頭を使って金魚が温度差に弱いことを看破しました。変温動物である金魚は急激な温度変化でショック死してしまうのです。そこで彼はライトバンのガソリンに火を付けて火災を起こします。今までは金魚から隠れる作戦でした。金魚が光や音、そして匂いに反応することから彼らは夜間に香水を振りかけて隠れていたのです。しかし今回は初めて金魚を大量に始末する方法を編み出したことになります。野生動物の優れた能力に対して人間が対抗しうるのは知力のみです。その唯一人間が勝っている知力で打ち勝つ展開には熱いものを感じました。
宮下公園に到達した月夜田と碓氷アリサと他一名は自衛隊の救助ヘリにつかまることができました。しかしアリサは手首の飾りを落としたことから転落してしまいました。そして月夜田は彼女を助けるために自ら金魚の群れにダイブするのでした。もう助からないと思われる者を助けるために新たな犠牲者が増えていく展開はドラマチックです。
月夜田とアリサは、またもや絶体絶命です。彼らが幸運にも生き残る展開は考えられますが嘘くさくなってしまいます。そう何度も危機を乗り越えるのはリアリティがないのです。ですから月夜田たちは今回で死亡したと考えるのが自然です。ただ主人公である月夜田初とヒロイン碓氷アリサが死亡しては物語が終ってしまいます。それを解消するのが新たな主人公の登場です。





渋谷金魚第3話のあらすじと感想

金魚の習性を利用した移動方法はスリリングでした。
偵察から帰った藤森が大量の金魚を口から吹き出しました。体内に金魚の稚魚に入られていたのです。私がここで軽い矛盾を感じました。まず大きな金魚が人の頭を食い、遺体に稚魚を産み付けて増やすというのは理解出来ます。人間の遺体を稚魚のエサとするのです。藤森の場合は生きながら体内に入られました。たぶんクチから数匹の稚魚が入ったものと思われます。しかし藤森から出てきたのは数十匹かそれ以上の稚魚の群れでした。短時間で稚魚が彼の体内で増えたのです。稚魚が短時間で増殖をするという設定に矛盾を感じました。
なんとか別室に避難したアリサ達はそこで金魚の弱点を検討し始めました。先ごろ偵察に行った月夜田とアリサ、雪野は暗がりで金魚から隠れました。その時彼らは匂いを消すために香水をまいていたのです。つまり金魚は音や光に反応し匂いでもエサを探します。音と光は暗がりで静かにして、人間の匂いは香水で抑えることが出来ます。さらに金魚は夜になると寝る習性があるためそれを利用するのです。
渋谷の周りは謎の巨大金魚鉢が取り囲んでいました。それは陸路を遮断していますが上空は空いています。自衛隊の救助ヘリが指定時間に助けに来るという放送がありました。月夜田たち数人は夜間に香水をまいて静かに指定場所まで進むつもりです。私はヘリが大きな音を立てるのではと心配しています。そして稚魚ならばヘリのドアから入り込むのでどうなるか分からないと思いました。また、巨大金魚が渋谷以外に出現していないのかとも考えてしまいます。さらに渋谷の金魚が金魚鉢の上部から出てしまわないかと心配です。





渋谷金魚第2話のあらすじと感想

金魚の稚魚が怖いと感じたのは初めてです。
井の頭線渋谷駅から飛び降りた月夜田はうまいこと金魚の背に乗り着地できました。そして南急百貨店の喫茶店で目が覚めました。ここは生き延びたアイドルの碓氷アリサなどが拠点にしている避難所です。同じく避難してきたモジャモジャ頭の男の話では街は陸の孤島で助けは来ないということです。渋谷の周りには巨大な金魚鉢のような壁が出現して出入りが出来なくなっています。私は渋谷の地形が谷状になっていることを想像して納得しました。さらに小松左京の首都消失のことなどを思い出しました。
避難所には美人警官の雪野杏子や部下の藤森がいて、月夜田が運び込まれてから二日が経過していました。このようなパニック作品では警察がどう動くのかが重要なポイントになります。ただ今回の金魚は数が多く拳銃の弾が足りないと思われます。外からの応援も期待できない現状では避難所を守って拳銃の使用は最低限になるはずです。ですから金魚を倒して地域を奪還することは無理です。
月夜田は落としたカメラを拾うためと偵察のために、アリサと雪野と藤森の4人で避難所から出てみることにしました。私はいずれ水や食料を探すために外出する必要があると考えています。よくあるゾンビ物でも食糧を探すためにシェルターに隠れ続けることはできないのです。ビルの下のフロアに出た四人は大量の遺体が転がっている場面を見てしまいました。そこには落としたカメラもあり回収成功です。しかし金魚の稚魚の群れが4人を襲いました。稚魚は手のひらサイズの大きさですが群れになれば強敵です。そして私が恐れたのはその小ささなのです。大きな金魚は扉をしめれば入って来れなくなります。しかしこの稚魚サイズであればクーラーのダクトぐらいの穴でも侵入されます。虫が室内に入ってくる感覚で殺人金魚が入ってくるという恐怖を感じました。