怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。


殺戮モルフ第1話のあらすじと感想

そこまでスルーを気にする必要があるかねしかしと思いました。
女子高生のまどかは池袋でペットショップなどを見ていると突然、刃物を持った男が群衆を切りつけだしました。冒頭のシリアルキラーとは少し違う感じですがこの覆面男は大量殺人を狙っていることは確かです。動けずにいたまどかは犯人が自分をスルーして他の人を襲ったことを気にし始めました。
シリアルキラーは逮捕されたくないので自分の犯行を隠す傾向があります。例えば人気の無い場所で女性を襲って遺体を隠したりです。こうして何名もの犠牲者が増えていきます。しかし当作品の覆面男は街中で堂々とやっていますので警察に通報されて逮捕されることは目に見えています。つまり自分の犯行を隠そうとはしていないのです。しかし覆面で自分の顔は隠しているので逃亡後に追跡されたくない風にも見えます。しかしこれだけの犯行ですから逃げられるわけはないのです。そのあたりの犯人の矛盾した思考が私は怖いと感じました。ちなみに犯人がまどかをスルーしたのは偶然だったりもっと適当なターゲットが近くにいたりといった理由が考えられます。犯人が動かない者は襲わないという謎ルールを設定していたとも思えます。

不死と罰最終話のあらすじと感想

意外なラストシーンでした。
フミトはボランティアチームに別れをつげて穢土に向かいました。そこは安全と食料がある離島です。美沢チームは一年前に上陸して自給自足で爺とよろしくやっているようです。そこへボートが着き亀ヶ岡君の母親が上陸しました。ボートの主はフミトです。彼はゾンビ治療薬を亀ヶ岡母にたくして顔も見せずに再び本土へ戻りました。
本作は優れたゾンビ物であり、おもわず誰かに紹介したくなる漫画です。その理由はやはり初期のラブホ内部の頭脳戦のような描写が抜群に面白いからなのです。それぞれ訳ありでラブホに一室にたてこもって時間を稼いでいますが、すぐ壁の向こうにゾンビがいるかもしれない緊張感がありました。さらに音をだしていたりするとゾンビがドアを叩いて破り侵入するというのも最高です。とはいえゾンビがホテル内に入ってくるのは一階のエレベーターからだけという限定もあります。つまりラブホ内は街中よりゾンビの数も少なく比較的安全だというわけです。なかなか出られないちょっと危険な場所でのストーリーが魅力的でした。

不死と罰第37話のあらすじと感想

フミトはヘビさんみたいになっています。
美沢チームが穢土に上陸してチョイと狙撃されてから一年が過ぎました。ラブホ編は数日の話でしたからパンデミックから1年と考えて良さそうです。フミトはその後知り合った仲間たちと生存者を助けるボランティア活動をしています。具体的には腐敗で数の減少したゾンビを狙撃したり生存者に食料を配ったりです。なるほど手持ちの食料は分け与えることはできますが大きな避難民キャンプを運営するほどの余裕は無いのです。生存者はバラバラに隠れて何とか命をつないでいるようです。ただフミトたちのライフルを装備した集団は堂々とバスで移動してゾンビを退治しています。
たしかショウカは後ろから撃たれて死んでいるはずです。ですから今、フミトの隣にいる疲れたタンクトップ女は別人です。私はフミトは無口で引きこもりがちでしたが結構もてるんだなと驚いています。ショウカも初めは騙して近づきましたが最後はフミトを助けています。何か彼には女にモテる才能があるのだと考えます。