とりもち作戦はこれからも有効だと思われます。
壁の上での決戦で明は敵の腹部を切り裂きましたがダメージはそこそこのようです。豹丸も明というテロリストだけは許さないと必死なのです。なるほど豹丸の腹部は普通の皮で弱いのですが中身の真の顔はそれなりの強さがあります。急所ではあるのに固いというわけです。明は背後から襲ってくる壺モンスターに気をそらされて思うように刀がふるえないのです。
双眼鏡で見ていた鮫島は自分たちが登ってきた箇所に明がいることを知りました。実は明と鮫島はトリモチを使って壁をよじ登ったのです。物理的に考えると鮫島の巨体をささえるトリモチなど存在しないのですが、好意的に解釈するなら彼らは普通に壁を登れるのです。小さな亀裂に足をかけて手で登ることもできたのです。しかし命綱無しで登るのは危険なのでトリモチで手がかかるようにしていたわけです。
トリモチで鎌を壺モンスターにくっつけたという奇想天外なシーンも同じ論理で解釈できます。まず壺はある程度ベトベトしていて鎌をくっつけてしまうのです。チョイと鎌が刺さればなお固定されます。さらにトリモチを使うことで鎌を外れないようにしたのです。意表を突かれた豹丸は明の斬撃をくらってしまいました。