山奥の村だけのことではないなと感じました。
供花村は後藤家が支配している山間の村です。そこでは熊が出たり飢饉があったり厳しい環境のもと強固な人間関係が出来上がっていました。村では外部からの者を嫌がる風潮があり駐在警官もやられました。なるほど外部の人間は村でのしきたりを知らず山狩りなどの重要な仕事も出来ずにやっかいなだけです。そもそも村では赤子を生贄にするという殺人罪に該当する犯罪が祭りで行われていました。これが駐在にバレると祭りそのものが出来なくなります。ほかにも村では犯罪や違法行為にあたることがたくさんあって一般社会から見ると全てアウトです。ただ供花村では違法行為をしないことよりも厳しい環境で生き残ることが重視されてきましたからセーフとなってきただけです。たとえば後藤家の恐怖支配は嫌ですが、もしも彼らがいなければ熊が出た時に山狩りができないということになります。
現場では大悟とましろが拘束されて準備完了となりました。あとは周りで太鼓を叩いて大ヒゲ老人が食うのを待つばかりです。すでに周囲は自衛隊に囲まれていますから現場もいずれ突入されて全員制圧されます。たとえ大ヒゲ老人でも自衛隊から逃れることは無理だと思われます。たとえ逃げ延びても人肉しか食べれない大ヒゲが山中で生きるのは難しいのです。結果は決まっているのですが、なぜか娘のましろが食べられたら負けという気分もしました。