特別区の奥には拷問野郎がいました。
明チームが奥に進むとハンディハンディこと拷問野郎が肉を食らっていました。彼は佐吉ボディを乗っ取って逃げ延びていたのです。野郎が生み出す防空モンスターは国連軍のミサイルから楽園を守っています。そのため豹丸も野郎を丁重に扱っているようです。明たちは野郎を拘束して道案内させることにしました。
勝次の肩のヒー坊は拷問野郎から生み出されたモンスターですから創造主を攻撃することができなかったのです。ならば明の斬撃で一撃なのですが、それをやるとヒー坊まで死んでしまいます。むろん今回の拷問野郎への追跡は勝次の肩を治すためのものです。ですからヒー坊が死んでも勝次が生きているのなら勝利なのです。それを急いでしなかった理由は戦力の維持だと考えられます。これから豹丸を討って希らの兄の仇を討つ必要があります。その際に勝次のヒー坊が必要になるはずです。事実、凸凹戦では勝次の活躍が明を大いに助けました。
ヒー坊の行動原則は創造主は攻撃できないという単純なものでした。創造主が死ぬとヒー坊まで死んでしまうことを理解しているのです。モンスターとて自害はできないのです。ただそれを超えてヒー坊が行動するかは不明です。例えば明がヒー坊を斬るかまえを見せたとします。創造主のピンチとあってヒー坊は明を触手で攻撃して野郎を守るかという問いがあります。その答えはすでに出ています。明は野郎を拷問にかけて道案内させようとしました。チョイと野郎の指を斬ったりもしています。その際にヒー坊は動かずでしたから行動原則は確定しました。ヒー坊は自分自身が積極的に創造主を攻撃できないだけで他人にやられそうになった拷問野郎を守らないのです。