雑魚吸血鬼どもにも意味があるのだなと感じました。
特別区の正門前で凸様凹様と明の戦闘が続いています。敵夫婦は明を挟みながらコンビネーションで攻撃を開始しました。特に腕力のある凸は鳥のような頭の全裸でこん棒を武器にしています。わたしは明の背後にいるモブ的な吸血鬼数名が邪魔だなと思いました。明としても集中力をそがれるため一掃したいはずです。しかしそれはかなわず雑魚吸血鬼の中で凸凹夫婦との死闘になりました。
私が邪魔だと感じていた雑魚吸血鬼ですが意味はありました。まず凸が振ったこん棒を明が避けます。すると避けられなかった吸血鬼数名が壁まで飛ばされたのです。明と体重的にあまり変わらない吸血鬼が奇妙な体勢で飛ばされるのですから、凸様の怪力は相当なものです。もしも明がこん棒を食らっていたらと思うとゾッとしました。むろん明は主人公で、これから豹丸などとも戦う身です。そんな明がこん棒を食らって壁まで飛べば重傷を負うわけです。まともに歩けない明があの豹丸と戦えるはずはなくストーリー的にも苦しくなります。そのダメージ表現の代わりに雑魚吸血鬼に飛んでもらったわけです。
ほかにも雑魚吸血鬼は明のカタパルトとしての役割があります。普通は走っていて急に方向を変えるのは難しいものです。いくら筋力があっても踏ん張った足が滑ってしまいます。明もスパイク靴ではなく地面もコンクリートなら、そんな急には曲がれないのです。しかし雑魚吸血鬼を蹴ったりして方向転換することは可能です。あるいはジャンプ台として使って高く飛び上がることに利用していました。