吸血鬼と拳銃について考えさせられました。
明と鮫島は自由の女神の近くでネズミ、ユカ、勝次、希、聡と再会しました。特に明と鮫島は血の楽園の外壁を登って潜入できました。私は最初から明と鮫島だけが外壁を登れば鉄札も血の樽も不必要だったなと思ってしまいました。ただ希と聡が兄を探すというサブミッションもあり姉弟も必要です。さらにトリモチで外壁を登るアイディアは関所で暴れたときに偶然思いついたわけですから、やはり関所まで来る必要はあったわけです。
さて腹ごしらえをしていた明チームは吸血鬼の警察官に囲まれました。私が着目したのは警察官があまり拳銃を使っていないという事実です。味方の警察官を両断されたのですから距離を取って射撃というのが自然な流れです。しかし他の警官は警棒のようなものを持って集団で飛び掛かってきました。そうなれば明と鮫島の接近戦で勝負は見えています。吸血鬼が銃撃をあまり重視していないという描写かと思われます。
ウィルスの感染で射撃のような精密な作業が出来なくなるという可能性はあります。しかし吸血鬼の元スナイパーは人間だったときのように仕事をこなしています。弾丸が貴重で銃の練習ができないということはあり得ます。素人の吸血鬼を警察官に登用して射撃訓練も満足にしていないとなれば現場で使用をためらうということです。
ところで吸血鬼は頭部の破壊と首の切断をしないと死なないことが分かっています。さすれば拳銃で撃たれても首と頭部さえ弾が避ければ致命傷にはならないのです。もしこれが人間なら腹や手足の太い血管などを撃たれれば出血多量で致命傷になります。そもそもどこに当たっても激痛で動けなくなるわけです。吸血鬼は拳銃でも限定された急所に当たらなければどうということはないのです。警官があまり拳銃の使用を重視していないというのも納得できました。警官らが明チームを吸血鬼だと思い込んでいれば銃で腹を撃ったぐらいでは止まらないのですから棒で頭をつぶすしかないのです。