吸血鬼から見た人間について考えさせられました。
上級地区に入った勝次は、ゆう太という少年に助けられました。追われている勝次を匿ってくれるのです。勝次は肩にヒー坊が生えていますから警察に見つかれば職務質問は確実です。すでに何名もの吸血鬼をヒー坊によって殺害済みの勝次は楽園では犯罪者となります。
豹丸は無法地帯だった吸血鬼の集落を嘆き、この楽園を作り出しました。まずミサイル防衛をして安全に暮らせる場所を確保しました。そして階級社会にして皆が仕事を頑張れるようにしたのです。上級はその地位をいつまでも確保しようと危ないことはしなくなります。下位の者はいつか自分も上級になれるようにキツイ仕事でも進んでやるのです。そしてあこがれの上級地区では人間だったころの生活を模倣しています。テレビも人間の映る過去の放送を流しているようです。
ゆう太の悪友たちは人間をさらってきて秘密に飼っていました。定期的に血を飲むためです。人間が苦しむことなど気にせず無垢な子供の残虐性をイメージさせる描写です。しかしこれは子供だけに限らずに吸血鬼になったほとんどの者は人間に対して残虐性を持つようになります。そうでなければ血を飲んで邪鬼になるのをふせげないのです。
今回再確認したのは吸血鬼が人間を見下しているということです。なるほど吸血鬼に感染すればパワーが人間の数倍になり単純な殴り合いでも勝敗は見えています。加えて牙による麻酔、ほぼ不死の体、雅軍の組織力など人間を凌駕するチカラを吸血鬼は持つのです。そんな彼らが弱い人間に対して優越感を持ってしまうのは必然だと思いました。