吸血鬼たちを囮にして鮫島たちは関所に向かいました。
バサバサ様が吸血鬼を襲うことを利用して鮫島は音を出しました。吸血鬼の多数住む部屋へ導いて、そのスキに自分たちは関所へ走る作戦です。このとき部屋はパニックで少女吸血鬼などは号泣していました。私は少しかわいそうだなと同情しましたが疑問も生じました。血の樽を集めた猛者ばかりが芝浦関所を突破して橋の上にいるはずです。さすれば少女も血の樽を作ってこの鉄火場に入ったということになります。そして一枚の鉄札では満足できず上級市民を目指して少女は10枚を狙っているのです。この少女はとんでもない悪童です。ただ好意的に解釈すれば少女の親が剛腕吸血鬼で家族で関所に入ったとも思えます。親を戦闘で亡くし、札を他の吸血鬼に奪われた孤児ならば同情できます。
ついに鮫島らは台場関所まできました。しかしネズミが通行証たる鉄札を奪われているので四名しか入れないのです。樽の中に隠れている明、勝次は別にすると5名分が必要です。鮫島、ネズミ、ユカ、北沢希、聡の5名分です。今後の予想ですが明がトーンと樽から出てバサバサを一刀両断という鮮やかな展開があります。ただトーンをすると明だと知られて関所の扉が完全に閉じられて終わりです。いくら明の居合でも関所を突破できなくなるから今まで樽に隠れていたのです。また関所で騒動を起こせば敵の増援が来て橋の上で総力戦となります。さらに勝次を治療するためその元凶である拷問野郎を討つという目的もあります。明が来たと知れば拷問野郎はサッと逃げてしまうのです。