波金と柘榴を並行して描いていく感じです。
第二の箱の中ではエージェントの波金が調査を開始しました。彼の主な目的は多くの屍体を研究して治療法を見つけることです。調査中に部下の江川くんがやられました。そこで現場に行った波金は生き残った山田のせいだと知り激怒しました。部下を殺された怒りに加えて波金は研究の成果を問い詰めて失跡しました。素人の山田に成果を求めるのは無意味ですが研究の重要性を説いたと考えると納得できました。
一方柘榴と潜入した漆原記者が千田病院のネットがつながっていることを発見しました。箱の外へ通信ができる趣旨のことを行っていましたから柘榴らの場所は箱の中であることが確定できました。鹿羽町全体がネット規制を受けている可能性もありますが素直に読めば箱の中だけが通信を規制されていると考えられます。その規制がないのでラッキーだと漆原は喜んだのです。
ただ私が少し気にしているのは空の色です。千田病院に潜入した柘榴らが見た空の色は普通でした。しかし波金が見た空は黒くて異常な色をしています。どちらも第二の箱の中であるとすればこの違いは不自然です。あるいは波金だけが空の色を黒く認識しているとも考えられます。
ところで本作品には人体実験的な描写が多数あります。これによりどのような目的であれ、その実験は許されないという感情に誘導できるのです。つまり人体実験をしている政府や団体側はそれだけで悪であると推測できます。混とんとした作品世界で善悪をはっきりさせる効果があると思えました。
第二の箱の中ではエージェントの波金が調査を開始しました。彼の主な目的は多くの屍体を研究して治療法を見つけることです。調査中に部下の江川くんがやられました。そこで現場に行った波金は生き残った山田のせいだと知り激怒しました。部下を殺された怒りに加えて波金は研究の成果を問い詰めて失跡しました。素人の山田に成果を求めるのは無意味ですが研究の重要性を説いたと考えると納得できました。
一方柘榴と潜入した漆原記者が千田病院のネットがつながっていることを発見しました。箱の外へ通信ができる趣旨のことを行っていましたから柘榴らの場所は箱の中であることが確定できました。鹿羽町全体がネット規制を受けている可能性もありますが素直に読めば箱の中だけが通信を規制されていると考えられます。その規制がないのでラッキーだと漆原は喜んだのです。
ただ私が少し気にしているのは空の色です。千田病院に潜入した柘榴らが見た空の色は普通でした。しかし波金が見た空は黒くて異常な色をしています。どちらも第二の箱の中であるとすればこの違いは不自然です。あるいは波金だけが空の色を黒く認識しているとも考えられます。
ところで本作品には人体実験的な描写が多数あります。これによりどのような目的であれ、その実験は許されないという感情に誘導できるのです。つまり人体実験をしている政府や団体側はそれだけで悪であると推測できます。混とんとした作品世界で善悪をはっきりさせる効果があると思えました。