興味深い点が多数あり楽しめました。
葛城柘榴は妹の小桃を山小屋に隠してしばらくすごすつもりです。この山小屋の場所ですが私は確定しきれませんでした。まず未だに鹿羽4丁目から出られていない可能性もあります。そうなると現在は黒い箱のふたつめに覆われているのでその内部ということになります。そのわりには空や山などは普通に見えていますから箱の外とも思えます。ただ箱の内壁がマジックミラーのようになっていれば通常の風景を箱の中から見られます。ただそうなると箱の中が恐ろしいというセリフもあった件が矛盾するのです。私は漆原記者が入ってきていることから山小屋は鹿羽町内ではありますが4丁目以外と仮定しました。
面白いのはゾンビ化した小桃が山小屋から連れられてしまったことです。ガスマスクの化け物のような風貌の巨漢に妹がさらわれたのですから兄の柘榴は必死に探し回ります。そうなれば強敵と戦ったりドラマが生まれるのです。合理的に考えれば柘榴は妹の食料だけを夜中にこそこそ探せば良いだけですから行動が地味すぎます。強い敵に会わないように逃げ回れば勝ちなのです。しかし小桃を救出するため無理をして物語は進んでいくとう構造です。そして偶然出会った漆原記者も同僚の綿貫を探して一緒に千田病院へ向かいまいした。