沼口の性格は早乙女に似ていると感じました。
投槍器の槍が高橋を直撃しました。しかし彼のベストはセラミック装甲で罠にも気づいたようです。さすが軍事的な訓練を受けた高橋です。私はここで恐怖しました。高橋の身になれば猿を独占して懸賞金を独り占めしたいのです。ならば民間人、Aチームを含めて抹殺すればそれは可能です。防刃系の装備をしているのならナイフや槍が効かなくなっています。すでに拳銃が失われて高橋をやるには接近戦で首でも絞めるしかないのです。ただ高橋も軍事的な訓練を受けていて格闘戦にも強いと見えます。彼自身は正面から戦うのを好まないということですが戦えば強いのです。皆殺しを狙う男を倒す方法が見つからない現状では民間人とAチームが組んでも難しいと私は震えました。
死んだふりをしていた高橋は沼口の足を切りつけました。沼口は応戦しますがナイフで脇の下を切られて急所から大出血したと思われます。後半で清水も行っていますが高橋という男は相当な実力を持っています。ナイフを持った元軍人の沼口をナイフで倒すのですからそれは確かです。そう考えると逃げる高橋に投槍器を使わなかった清水の気持ちも理解できました。そもそも彼の背中に槍を打っても効かないし、このまま高橋が接近してくれば清水もやられていたと思われます。高橋は隠れて襲うのを好むため清水は大丈夫でしたが今後は不安です。
さて早乙女は赤崎を穴の中で拘束して動けなくしました。サイコパスといえど動けなくすれば安全です。清水は彼女の持ち物のライトと麻酔薬を入手してホクホク顔です。ただ赤崎は猿よりももっと怖い者がいると早乙女を警告しました。それは高橋であり清水であるのですが、私は一般的に人間のことを行っていると感じました。人間こそが人間を殺す敵というのが赤崎の考えだと思います。