ゆりが普通に境界維持しているので一安心しました。
トラブルシューティングのため殺し合いは強制停止されました。この間に管理者が神を目指すことを防止する制度などが統括者によって作られると思われます。ネットゲームでいえばこれは大型メンテで不具合を修正することですから殺し合いは再開されると思われます。統括者はスナイパーに境界が乱れていて危険だと告げています。その境界を守るためにも神の誕生が求められるのです。私の理解では管理者つまり現在のゆりは境界を維持する能力を持っています。しかしそれは一時的なもので弱いのです。神を誕生させればより強固な境界が出来上がって維持が安定すると想像しました。ゆりは脳丸出しにせずとも仕事をこなしていて適任です。
理火がゆりのもとへ行くと彼女は意識を失っていました。境界維持は脳内の久遠にまかせているので安心です。なるほど意識を失うと境界維持できないのなら久遠がいなければ危なかったことになります。もしゆりが寝落ちすると領域が維持できなくなります。しかし脳内の久遠に睡眠は不要ですから万が一の場合でも維持できるのです。旧管理者は脳内に誰かがいなかったので寝落ちできなかったと考えられます。不眠不休で境界維持を行ったのです。ただ普通の人間にそれは不可能ですから脳丸出しにして睡眠が不要なように改造されていたとも思えます。
昏睡したゆりを元に戻すには同じ能力を持つものが必要だと医者仮面は語りました。ゆりの脳内では吉田君が出てきて彼女を治療しました。私は同じ能力を持つ管理者が現れたと思いましたが吉田でした。話し方の特徴からして吉田で間違いないのです。しかし吉田は同じ境界維持能力を持たないのですから違和感が残りました。ただ吉田の脳内に管理者がいて久遠のように働くならゆりを治療することも可能です。ここは意識のある吉田と脳内の管理者がゆりの中に現れたとすると納得できました。
私なりに考えた本作品の魅力は問答無用の強制バトルです。わけもわからず自分が生き残るために必死に戦っていく姿こそが読みたいものでした。何も悪いことはしていないのに、なぜかゾンビが襲ってくる作品にも近いと思います。