山波康平という男が出てきました。
ゲーム会社への就職を夢見る大学生の山波も異世界に飛ばされてきたようです。彼はパニックを起こしそうになりますがこの状況をゲームだととらえることにしました。ゲームなら何があっても平気なのです。山波もビルから地上へ降りる階段が封鎖されていることに気づいています。そして吊り橋を渡っています。なるほど分けが分からない異世界であえて吊り橋で移動する動機がないのです。頭の良い者はゴールを仮定して異世界からの脱出をはかります。しかし普通の者たちは危険な吊り橋を渡らないのです。
私が考えていたのは異世界で隠れる戦法です。ビル内には水と食料が少しありますから、それを確保して部屋の中に隠れてしまえば良いのです。小さな小部屋が無ければ部屋の入り口をバリケードで封鎖すれば仮面の攻撃を防ぐことが可能です。もちろんパワー系の仮面にはどこまで有効かは疑問ですが、ある程度は時間が稼げます。数日でも時間をかせぐという者が出ないのは不思議だと思いました。もしかすると仮面には人間の位置を把握するコマンドが出ていてドアに鍵がかかっていれば仮面が集結して壊してしまうとも考えられます。
山波は二人の仮面に襲われて絶望感を味わいました。そして飛び降りると宣言したのです。仮面らはできるだけ人間に飛び降りさせるように行動しますからスキができました。ビルの屋上の四角から本城理火がトンカチで加勢します。これが山波と本城兄との出会いのエピソードでした。