色々と考えさせられる展開でした。
シュカはククリの助けを得て元の世界線に戻ろうとしています。しかしたどり着いたのはモヤイ像も壊れていない平和な日本でした。そこにはダーウィンズゲームの存在すら知らない無垢なカナメがいて彼女を出迎えてくれました。この世界線では殺し合いゲームもなく理想的と言えます。しかしククリはシュカをたしなめて目的を思い出せと言いました。シュカの目的はDゲームのある世界に戻りカナメと共に戦うことです。私が考えさせられたのはククリによる世界線移動の術です。その術の最中にシュカは意識だけを飛ばして平和な世界に寄り道してしまいました。ククリはカナメとシュカがともに生存しているから近いという趣旨のことを言っています。なるほど移動の術はホールインワンのようにはならないのです。まずカナメとシュカが生きている世界線の集合に意識を飛ばします。その中で第二打としてレーベンズのいる元の世界戦にパッティングで寄せるわけです。
元の世界線ではグリードと呼ばれる異世界からの侵略者に手を焼いていました。グリードは様々な形態になって人間に偽装する場合もあります。そこで少なくなった人間を集めてキャンプを作り検疫によってグリードの侵入を防ぐ仕事が求められます。むろん通常の検疫はできないのでシギルを使った方法です。つまりシギル使いが中心になってキャンプを守っているというわけです。レーベンズはくちなわ会とケルベロスと組んでキャンプ防衛を頑張っています。
スイとリュージが歩くシーンで急に謎の少年が出現しました。私は少年の正体が全く分からずに困惑しました。ただリュージとは顔なじみのようでしたので過去に出てきたキャラクターだと推測できます。私は少年キャラはイベント時の鬼の一族にいたなと考えました。しかし頭部を見ると角が無く間違いだと気づきます。読み進めるとスイのもうひとつの人格のソータだと判明しました。私はてっきりソータは人格的に死んだと思い込んでいました。スイを守る好戦的な人格がソータでした。しかしスイもレーベンズに入って安全が保たれています。私はもうソータの出番がないため融合、あるいは消滅したと考えていました。しかし彼はまだ生きていてリュージにホの字のスイのために動きました。今スイと付き合うと、もれなくソータに監視されます。リュージはとぼけていますが頭が痛い問題です。
圏外村では綾小路らがある事件の捜査をしていました。カナメたちはリュージのキャンプから圏外村へ向かっています。村では人間に化けたグリードが単独で襲撃する事件が起きていました。このグリードはなんと襲った相手のシギルを奪うことが出来ます。しかも能力は複数確保できるようで強敵です。刑事のタゴナカは爆発する武器庫を見て「マズイでこれは」、とつぶやきました。私はシギルを奪うグリードの出現に対してマズイと言っているように思えドキッとしました。もちろんタゴナカ自身はまだサエキが襲われたことすら知らないのですからシンプルな意味です。