猿かなと思っていたら熊でしたが、やはり猿でした。
学生サークルのような雰囲気の撮影隊が森の中で撮影をしています。彼らは若くセミプロのような人材に見えました。ユーチューブの有名人がお金を出して恐怖映像を撮影しているとも思えますが、そういう役柄の映画を撮影している風にも見えます。
猿伝説に引き付けられて映像を撮りにきた彼らは、木の葉をゆらしたりして、それなりのフェイク作品を撮って帰るつもりです。しかし撮影隊の一人が木の裏で熊に襲われました。私はモンキーピークも読んでいましたので、てっきり猿が出てきて不届き者の撮影隊を襲うのだと思い込んでいたのです。しかし実際に出てきたのは巨大熊でした。
熊が出たら逃げるという初動はお見事でした。しかし皆がひとつの車に乗ってしまい前の車が邪魔になりました。そしてモタモタしているスキに熊が追ってきたのです。私の知識では熊に時間稼ぎはあまり有効ではないのです。誰かひとりを犠牲にしているスキに逃げるというのは浅はかな考えです。熊は食糧をストックするために全員襲う可能性があります。熊は人間をチョイと爪で引っ掻いて動けなくして土に埋めてしまいます。そして腐ったところを何カ月もかけて頂くのが熊のお食事スタイルです。
熊が車にやってきました。このまま人間が動けなければ熊の勝ちです。いずれ窓が破られて全員保存食にされてしまいます。しかしそんなピンチに駆けつけたのが猿でした。私は猿の登場に歓喜してしまいました。ピンチにやってくるモンスターは助っ人だと思うのです。しかしモンキーピークを読んでいたので、この猿がいかに残忍なのかを思い出しました。