逃げも隠れもできない戦闘は手に汗を握る展開となりました。
現在の状況は庁舎の外で雪上車のキャタピラが壊れた形です。救助隊への電話連絡は済ませましたがあとどのぐらいで到着するかは不明です。私は数時間ぐらいはかかる感じであると思いました。庁舎はボイラー室まで入られてバリケードは無意味です。美々がいるため走って逃げることもできず薫と昭はすでにダメージを負っています。まさに逃げも隠れもできずヒグマに致命傷を与えてあと数時間を待つしかないのです。なおヒグマを倒したあとのことは心配無用のようです。庁舎には物資もありそうですし救助隊も日暮れまでには来そうな感じなのです。
昭がヒグマの胸を散弾銃で撃ったりチョイとナイフを突き立てたりしました。それらは接近戦で行われ代償として片腕を献上することになりました。腕を失っても目は死んでいない昭に対してヒグマは彼の足を噛んで放り投げました。これはブンブン攻撃だと考えられます。昭の腕、足にダメージを与えて動けなくするのです。その後、動けなくなった昭は頭部を中心にモグモグ攻撃をされる予定です。
昭のピンチに薫はブルドーザーを起動しました。美々と乗り込んだ薫はヒグマに突っ込んでいきました。ドーザーの体当たりならヒグマにダメージを与えられそうですが、いかんせんノロノロ運転です。ヒグマはジャンプして操縦席の薫を狙ってきました。私は手に汗を握りながらドーザーの操縦席の貧弱さを嘆きました。しかしドーザーは対ヒグマ用の兵器として作られていないので操縦席がフワフワなのは仕方のないことです。それよりも気になったのは崖です。昭の背後には大きな崖が見えました。ドーザーごとヒグマを突き落とすというラストが想像できます。