斧がヒットしてもダメージが入らないのではないかと思いました。
昭は追ってきたヒグマとファイトしています。ひとまず樹上に逃げようとする昭でしたがヒグマは木登りも可能です。昭は包丁でヒグマを刺そうとしますが毛皮が厚くて刺さらないのが印象に残りました。なるほど熊というのは森に住んでいて枝や尖った岩などと常に共にあります。ですからいちいち枝などが体に刺さっていてはどうしようもないのです。そのため皮膚が分厚く毛皮によって体を保護しているのです。昭は手斧でワンチャンス有り、と言っていましたが私は考え方を変えています。熊に対しては斧ですらダメージが入らない武器なのです。エスの時と同様にヒグマはブンブン攻撃の後で昭の頭部にかぶりつきました。彼の頭皮はめくれて色男がだいなしです。
犬のカイはヒグマとの戦闘で重傷を負いましたが、なんとか薫たちの小屋に帰ってきました。カイは昭を置いて逃げてしまったわけですが傷の大きさから仕方のないことです。むしろよくここまで帰ってきたとも思えます。自らが帰ることにより昭の危機を知らせる意味も読み取れました。私は昭がカイを連れて行ったことに期待をしていました。もしヒグマと戦闘になってもカイを囮にして昭はひたすら逃げるのです。そして雪上車にたどり着けば人間サイドの勝ちです。カイには悪いですがヒグマが犬を食べているスキに移動してしまう戦法を私は想像していました。
昭は遺書で薫にあることを伝えました。昭は若手の頃、貴重なフクロウの巣が世間にバレないように大切に守っていたのです。そこへ密猟者の西が偶然やってきてフクロウの巣の場所を知ってしまいます。西にバラされることを心配した昭は密猟を見逃す約束をしてしまったのです。