文句を言っていた眞伊子が犠牲になるのは皮肉だと思いました。
失神していた眞伊子が目覚めると事態はかなり進んでいました。小屋内では外のエスを見捨ててバリケードをこさえていたことに眞伊子は不満をぶつけました。なぜ夫のエスを皆で助けなかったのかということです。武器も無い状況では助けられるはずもなく無茶なクレームですが気持ちは分かりました。眞伊子はひとりになりたいとベッドルームへ閉じこもります。そういえばヒグマに対して武器は何が良いのかを私は考えていませんでした。熊はリーチが長いので短めの刀では届かないのです。かといって長いヤリでもヒグマが爪を振ると折れてしまいそうです。そうなると飛び道具ですが並みの物ではダメージになりそうもないのです。熊は分厚い脂肪と固い毛皮に覆われています。ですからボウガン的な軽いものでは刺さらないようにも思えます。ですからある程度の銃で急所の顔や心臓を狙うしかなさそうです。
ヒグマが侵入した場合の脱出口について検討されていましたが楽しめました。ヒグマは人間より速く走るためすぐに追いつかれてしまいます。また木登りも上手くて樹上に逃げることも不可能です。さらに嗅覚が鋭いため夜間の闇にまぎれても追いつかれそうなのです。ヒグマは知れば知るほど弱点が無いハンターであると分かりました。
ヒグマに対してはファイトか死んだふりが有効であるといった説明がされていました。その理由は不明ですがこれまでの情報から死んだふりについては納得できました。ヒグマは獲物を食べ残す習性があり腐った肉が好きなのです。ということは人間が死を偽装すればヒグマは後でまた来て食べようと考えます。そのスキに逃げるのです。ですがもしヒグマが腹を空かせていれば死んだふりをしても少し食べられてしまうと私は考えています。ヒグマはチョイと内臓だけを食べて立ち去るのです。