芹沢の語りで感染の実態がハッキリと理解出来ました。
逃げた芹沢は自ら殺人者に噛まれて感染者となりました。これは彼の傷口を治すために必要だったことです。さらにもし滝川グループが先に救助されるとその後に芹沢が助かったとしても犯罪者として告発されてしまいます。芹沢は是が非でも他の者を始末して自分ひとりだけが救助される状況が欲しかったのです。ただ殺人者に感染した芹沢はしばらくすれば発症して暴れまわることになります。その際は意識も発狂して自分ではいられないのです。
死体から指をもぎ取り失った指を再生した芹沢はある者と戦うことになりました。そのある者とは十字架狩りと呼ばれる外国人男性です。この男性は事件の後に十字架の焼き印を持つ者を殺害し続けていました。芹沢の十字架グループは焼き印の無い者を殺人者だと決めつけて自らの危険を回避していました。明らかに感染していない者も焼き印が無いだけで殺していたのです。そんな現状を見た男性は十字架グループを一人づつ殺していくことを続けています。
芹沢の剣術は十字架狩りの男性より弱いのです。しかし芹沢は感染者の治癒力を利用した戦術を立てています。それは心臓以外突かれても良いと割り切っていることです。十字架狩りが心臓を狙ってくることは過去の遺体から分かっています。それを避けて芹沢は手斧を叩きこんだのです。