春日の黒い面が見えて驚かされました。
宮村は爆発で攻撃してきた春日を殺そうとしています。彼女は首つりを偽装して春日を感電させる気なのです。宮村がガラス片などの刃物ではなく電極を使った理由は想像できました。非力な彼女は刃物や鈍器では春日に勝てないのです。たとえ春日を一刺ししても浅ければ斧での反撃を食らいます。いくら傷が急速に治る感染者といっても斧で首を斬られれば終わりです。それを考えて宮村は春日を気絶させようとしたのです。しかし春日はそれを読んでいて宮村の電極攻撃をかわしました。
鮎川グループでは春日の性格が黒いのではないかと話が出始めています。鮎川をハッチに入れなかったのも春日ですし扉を落として負傷者を見殺しにしたのも彼です。この春日という男はなかなか非情な行動をしてくるのです。そして今回も自分を襲おうとした宮村のロープを躊躇なく切りました。彼女の体のロープは首つりを偽装するためのものです。そのハーネス的なロープを切るということは本当の首つり状態が出来上がってしまいます。さらに春日は彼女の下半身をグイっと引き下ろし窒息を早めました。私はここでゾンビの絶命条件を考えてしまいました。ゾンビは頭部の破壊か首の切断が絶命条件です。この作品の殺人者の絶命条件も似たようなものだと考えられます。窒息はゾンビの致命傷にはならないのです。ただ宮村はまだ感染者の段階です。傷が早く治るだけでパワーも普通です。そして錯乱したように人間を襲うことは無いのです。体の機能が普通なら人間のように窒息でも絶命します。