怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第7話のあらすじと感想

ウトヤ島の話が印象に残りました。
8人が死亡した矢ノ口落としでは生存者を探しています。岡島と南がヤブの中から姿を見せ田中は行方不明のままです。本来ならば田中を探すべきですが安斎は本隊に早く戻るべきだと言っています。その理由は明かされていないのですが私は色々と想像できました。まず行方不明の田中が生きている可能性が少ないことです。もし近くに隠れていれば長時間、姿を見せないのは不自然です。遠くに逃げたとしても崖などから転落していることも考えられます。そしてここで田中捜索のために数時間を使えば日没までに山小屋へ到着できなくなってしまいます。そのあたりのことを考えて安斎は田中の捜索をあきらめて早く移動した方が良いと考えたと思いました。
猿は登山道関係なしに移動できるという結論になりました。そして社員たちを全滅させるために襲ってきています。それを安斎はウトヤ島のテロリストに例えたのです。ウトヤ島とこの山は地形が異なります。しかし陸の孤島のように救助がすぐ来れない点は全く同じです。もし自分たちが襲われるかもしれないと準備していれば避難ルートなども事前に考えることができます。しかし社員たちはノルウェーの少年たちと同じく無防備だったのです。

モンキーピーク第6話のあらすじと感想

安斎というキャラクターの魅力が際立つ話でした。
猿に襲われた同僚を救うため、早乙女は矢ノ口落としまで戻り始めました。さらに元アメフト部の巨漢である安斎もそれに続きます。ここで私が気になったのは早すぎる猿出現のタイミングです。猿としては早乙女たちが完全に見えなくなってから負傷者を襲えば楽なのです。そうすれば矢ノ口落としの光景は社長たち本隊から見えず救助に戻ることは不可能です。つまりタイミングによっては早乙女と安斎が戻ってくることは出来なかったのです。しかし猿は早めに姿を現しました。これではまるで早乙女が戻ってくるのを誘っているようです。もしかすると体力のある早乙女たちを社長のいる本隊から引き離す罠かもしれないと思いました。これまでの流れで考えても猿は必ずスキを突いて少しづつ命を奪っています。寝込みを襲ったり急坂の地形を利用したり集団の弱い部分から削っているという事です。
勇敢にも猿に素手で立ち向かった早乙女を安斎が加勢しました。その方法は石を投げるという原始的なものでした。しかしこれが意外なほど効果的で猿は逃げ出します。たしかに石を投げれば猿のナタから距離を取ることが可能です。そしてもし猿に接近されても石で顔面を殴れば反撃できます。ここでは安斎の冷静な思考を読みとることが出来て満足でした。

モンキーピーク第5話のあらすじと感想

怪我人を当然のように襲う大猿が恐ろしかったです。
矢ノ口落としで怪我を負った社員が多数出ました。死者もいるので動ける者だけで進み、山小屋から救助を呼ぶことになりました。15名が社長をリーダーに先に進んでいます。ここで製薬会社の薬害事件の背景が語られています。もしかすると薬害事件で恨みを持った者の犯行かもしれないと思いました。
早乙女たちが崖を登っていると眼下に猿が出現しました。猿は矢ノ口落としの下で待機している怪我人をナタで切り付けました。やはり敵はスキを付いて襲ってきました。体力のある者が先に進み、主に怪我人が残されたタイミングを狙ったのです。もし全員が怪我人を守っていれば猿は襲わなかったと思われます。しかしそれでは救助が呼べず時間だけが過ぎてしまいます。水が無い状況では時間が経過するだけで死に至るのです。
早乙女と安斎が崖下に走り出しました。襲われている怪我人集団を助けるためですが、私は難しいと思いました。走っても現場へは時間がかかります。さらに出血した者を満足に治療することが出来ないのです。さらに無駄に体力を使っただけで猿に逃げられる可能性が高いのです。しかし早乙女が走った気持ちには心を揺さぶられました。