怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

モンキーピーク第10話のあらすじと感想

猿との戦闘シーンは興奮しました。
前岳での野営中に辻が襲われました。その現場には猿が残っていて社員たちと戦闘が始まります。早乙女や安斎は昼間に効果のあった投石を皆に指示しています。その理由として謎の大猿はナタを使いこなし接近戦は危ないからです。そのため距離の取れる投石がベストということです。猿の襲撃に備えるならば石を集めておくべきでしたが、周りは岩場で手軽に入手できるため準備されていなかったとも考えられます。
投石は投げる人数が増えるほど有利になると思われます。現在社員たちは集団で固まっているのでとても有利です。安斎たちは皆に猿が近づくまで待てと言っています。これは確実に猿を仕留めたいという意図です。猿のスキを突いた襲撃をここで終わらせたい彼の気持ちは理解出来ました。しかし統制が取れずにフライング的に投げてしまう者が出ます。そのミスをした瞬間、現場ではもっと恐ろしいことが起きました。なんと猿が弓をかまえたのです。このショッキングな展開は興奮しました。
猿が弓を使うシーンは興味深いと思いました。野生の猿が道具を使って人間を襲うかは微妙です。しかもこの猿は刃物であるナタを効果的に使っています。棒きれぐらいは使いこなす知能があると思いますが、弓はさすがに無理です。つまり敵は大きな猿ではなく何か別の生き物だということです。

モンキーピーク第9話のあらすじと感想

歩くペースが落ちていることに気づかないのがリアルでした。
前岳の手前で休憩中に社長と長谷川が会話をしています。彼らの会話は移動するペースが遅くなってきているという内容です。通常より2倍ぐらい時間がかかってきていることに驚きました。理由は疲労などもあると考えられますが水分不足が主な原因だと思います。さらに怪我人は歩けたとしてもゆっくりになっています。遅れた社員に合わせて歩くと全体が遅くなってしまうというのが印象に残りました。
歩くのが遅くなった者をどうするか、この点はとても重要なことだと私は思いました。疲れた者は置いて元気のある者だけで先を急ぐ方法ならば、日没までに山小屋へとたどり着けたと思います。しかしそれをすると集団が分割されて後方の者が猿に襲われます。あるいは少数になった前方の集団も襲われる可能性もあります。また遅れた者は野外で夜を明かすことになり体力も心配です。このあたりは極限の判断が連続していて見入ってしまいました。
野営中に辻が襲われたシーンがグロテスクでした。血まみれの辻の姿が独特で恐怖を高めています。そういえばこの作品では血痕が、かすれたように描かれていて独特です。リアルな血の跡とは違うのかもしれないのですが、日常見ることのない異質な液体であるという感覚を覚えました。

モンキーピーク第8話のあらすじと感想

水不足の問題の切実さが伝わりました。
このあたりで水を飲む描写が増えています。漫画的には読者に水の残量を意識させる目的があると思いました。さらに現実を想定しても水筒に口をつける回数も増えていると考えられます。つまり社員たちは自分の水筒の残量が少なくなっていることを知っています。しかしノドは乾くので飲まずにはいられない状況です。その結果起きることは少しづつ飲むという行為だと思いました。いくらノドが渇いても全て飲んでしまうことは不安で出来ないのです。だから山小屋まで水を残すようにチビチビ回数を増やして飲んでいると考えられます。
この作品では個人の名前が分かりにくい部分があります。主要キャラクターの早乙女や安斎、社長などは分かりやすいですが他の社員は一度名前を呼ばれただけという場合もあり覚えにくいのです。これは登場人物が多い作品にはありがちなことです。しかしモンキーピークでは混乱せずに読めています。その理由はキャラクターの描き分けが上手いからだと思いました。名前は分からずとも顔が個性的ですぐに見分けられました。人物の多い作品ではキャラクターの顔や姿はかなり誇張して描くのが秘訣だと思いました。