怖いサバイバルホラー漫画の感想

なるべく事前情報を入れずにサバイバルホラー系漫画の感想などを書いていく。

彼岸島最後の47日間第66話の感想とあらすじ

ババアと奈々ぐらいしか女吸血鬼が見当たらないなと思いました。
女タイプの吸血鬼が少ない集落であることは納得です。吸血鬼は不死に近く、寿命も数百年はある感じです。さらに血で人間を感染させて仲間を増やすことも可能なのです。ですから吸血鬼は子供を産む必要があまりなく、出産可能な女吸血鬼の重要性は低いと考えられます。それに対して男衆は人数が必要です。そもそも雅は本土侵略を狙っているのですから吸血鬼の軍隊組織が不可欠なのです。また、人間軍のレジスタンスから島を守るためにも男型吸血鬼の大組織が必要です。
奈々は村に来た明に首をチョイと切られましたがなんとか避難をしました。しかし村人吸血鬼たちの避難場所は西山が隠れているあの洞穴だったのです。西山は洞穴で布をかぶって隠れています。奈々はそれを看破してその上に腰をかけて西山に指文字で自分の存在を知らせるのでした。
私は奈々と西山のエピソードを読んでいる最中でガンダムのミハルとカイのことを思い出しました。お互いに敵軍同士に所属している男女が愛し合う話です。スパイだったミハルは本当にカイに愛情を持ってしまったような話はせつなく感動的です。

彼岸島最後の47日間第65話の感想とあらすじ

西山と明の関係が心配になりました。
美人吸血鬼の奈々とメガネ西山は洞穴に隠れています。奈々は西山を感染させて吸血鬼サイドに引きこもうとしました。しかし西山はそれを拒否します。奈々としては西山が人間だから一緒に暮らせないのです。奈々が人間に戻ることはないので西山を吸血鬼にすることだけが希望です。私は奈々を素晴らしいと思ったのは彼女が西山を説得しようとしたところです。足を怪我して動けない西山ならガブリ・プシャーで麻痺しているうちに血を飲ませることも可能です。それをやらずに西山に決めさせた奈々はアッパレです。
拒否したとたん奈々の怒り面が西山には見えました。しかし彼女は実際には興奮しておらず目も普通でした。西山は自分が酒樽に入れられているビジュアルが見えてしまったり、現実と想像が混乱している傾向があります。
奈々は育成所の地図を取りに村に戻ると明が暴れていました。明は西山との人質交換で連れてこられましたが彼が消えていることから怒り心頭なのです。そして奪った日本刀で村人吸血鬼を次々と殺めていきました。そこへ奈々が帰ってきたので明は彼女の頭部を斬りつけます。西山の愛する奈々を明が斬ったことになり今後、しこりが残ることは確実です。


彼岸島最後の47日間第64話の感想とあらすじ

奈々の素性が見えてきて少し感動しました。
明は夫婦岩で待ち合わせた吸血鬼たちについていきました。これから西山と明の人質交換が始まるのです。私はここでふと気づいたことがあります。セカンドシーズンでは邪鬼があまり出てこないことです。ファーストシーズンであれば村には邪鬼使いがいてガードマン的な邪鬼がいました。この場面でも雅軍の敵である明が丸腰で来たのですから邪鬼に襲わせればワンチャンスありそうです。
奈々は権太郎を倒しカギを発見したらしく西山を助けにきました。ナイトキャップの老女吸血鬼の寝ているスキに奈々は西山をお姫様だっこで救い出しました。この西山の情けない姿を見て私は裸の忍者田中を思い出しました。
人間軍にも戻れず吸血鬼村にも戻れない奈々と西山は彼女の知る洞窟へ向かいます。ここは奈々が幼いころに遊び場としていた洞穴で(子供の)オモチャが置いてありました。奈々が子供の頃から彼岸島にいたということは彼女はここで生まれた可能性が濃厚です。つまり奈々は親が吸血鬼である子供なのです。物心ついた頃からずっと吸血鬼だった奈々が人間の西山に恋をするとは感動的でした。そうなると逆もまた可能です。人間の女が吸血鬼に恋をして人間軍を裏切るなど面白いと思いました。